2011年01月03日

「南流山地区坂路設置工事」は誰のための工事?

 JR武蔵野線江戸川鉄道橋の近くで国土交通省の発注による「南流山地区坂路設置工事」が行われています。「どのような工事だろうか」工事概要を示す看板を見ると堤防の外と内に長いスロープを設ける工事となっています。そこで気になったのが「誰が利用するのだろうか?」ということ。堤防の外に駐車場を設ける訳でありませんし、住宅街ですから外部の人がここを目指して入ってくるのは困る場所となります。そうなると利用者は近隣に居住する人のみ・・・。
 公共工事は「利用者がどれくらいいるか?」ということを常に念頭に置いて計画されねばなりません。「『バリアフリー』と名称をつければ文句をいう人はいないだろう」という安直な発想で生まれた年度末の予算の消化工事のように思えます。
 このような工事よりも流山橋の少し上流に見える旧流山橋の橋脚の撤去をして、将来の発生が予想される大震災後の三郷より上流の水運をよくする工事がプライオリティとしては優先されると思います。
 利用という側面から工事が適正であるか判断できない現在の国道交通省のレベルの低さが透けて見える工事です。

DSCF7573-20110103.jpg
工事の看板

DSCF7552-20110103.jpg
江戸川の堤防内の工事

DSCF7578-20110103.jpg
江戸川の堤防外の工事

posted by M. Ichikawa at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/42365312
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック