2011年02月04日

「リフォーム・マニュアル」を見ない業者

 管理組合からリフォーム申請書のチェックを依頼されることがあります。
 時々、がっかりさせられるのが、

「図面を読んでいない(読めない?)」
「建築設備を理解していない」

という設備の更新内容を目にすることです。

 例えば『リフォーム・マニュアル』で「南流山弐番街の洋風大便器はレギュラーサイズで1階が床排水タイプのC730(TOTO)、2〜9階が床上(壁)排水タイプのC730P (TOTO)です。」として、「1階の床排水式の洋風大便器C730の排水芯(壁から既存便器の排水管中心までの寸法)は540mm」、「2〜9階についてはTOTOならば排水芯高さ148mmで10°の傾斜のついた排水管に対応のもの、INAX ならば「床上排水155タイプ」」として型番を明記しています。

 それにも関わらず、排水芯高120mmの洋風大便器の図面を添付されてきます。汚水排水管は共用部で接続部分の高さを変えることはできません。水は高いところから低いところへ流れますので不適なのはいうまでもありません。

 嘆息とともに、リフォーム業者のレベルの低さにがっかりさせられます。これを最低限防ぐために、どのような製品が適合しているか、こと細かに「リフォーム・マニュアル」で明記し、これに沿って製品を選べば手戻りや間違いは発生しないようにしているのですが・・。

 『南流山弐番街』とWeb検索すれば、リフォームマニュアルにすぐアクセスできます。こんなマニュアル作っているマンションは他にないことから、「まさか・・」と思われているのかもしれませんが、インターネットの時代、最低限、チェックして欲しいものです。それでスムーズにリフォーム計画と施工ができ、利益につながる訳ですから・・。「設備のことはわからない」というリフォーム業者のために、最低限の注意点をまとめたともいえる内容です。勉強して欲しいものです。

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コープ野村南流山弐番街:マンションの管理と長期修繕計画、暮らし
http://www.minami-nagareyama.org/2bangai/index.htm
posted by M. Ichikawa at 11:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 南流山弐番街
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