TOTOのマンションリモデルバスルームの2010年モデルが3月1日発売されました。
南流山弐番街に適合する1216サイズのユニットバスのTOTOの2009年モデルの浴槽の下部長は97cmで、それまでのモデルより短くしてしまいました。浴槽に入った時のゆったり感に直結する寸法ですので改悪といえるデザインでした。そして2010年モデルは1216サイズに対して
『もっとひろがる』浴槽として浴槽の下部長を105cmとする製品を出してきました。浴槽の下部長を短くしてしまった新まゆ形浴槽に加えて「楕円型浴槽(FRP)」(浴槽サイズが1200で浴槽の下部長を101cm(2008年と同程度)とする製品)を追加して選べるようにしました。*現物は、まだ、ショールームで確認していないため、寸法が額面通りのものか、浴槽に入った時の背中のあたり具合などの使用感はわかりません)
2008年モデルまでは浴槽下部長が長かったのですから、商品企画の失敗を忘れたかのようなカタログの説明書きを目にすると憤りを感じてしまいます。TOTOとしてはWBシリーズの複数のサイズのひとつのサイズに対する失敗程度に考えているのかもしれませんが、そのユニットバスを導入した人にとってはそれが全てです。
「2009年モデルは浴槽下部長を短くしたことで評判が悪く、2010年モデルはそれまでのモデルと同様に浴槽下部長を長くしました」があからさまにわかるTOTOの2010年モデル、TOTOを信じてTOTOのユニットバスをリフォーム用に選んだ人に対して説明できるものではありません。(そもそも2009年モデルに対応する「浴槽下部長を短くする」という発想がどこから生まれてきたのしょうか。建築そしてそれに付随する建築設備は歴史(知識)の積み重ねによって成立するものですが、そのことが理解できていないデザイナーからでしょうか、それとも使い勝手など全く頭にない、販売戦略としての単なる目先のモデルチェンジにしか興味のない営業からでしょうか・・。)
ユニットバスは家電製品と異なり、長期に使うものです。そしてその価格も決して安くありません。そのような観点で長期的な視野に立って製品企画をしなければなりません。本事例はTOTOの消費者不在とも思われる商品企画を示すもので「組織的問題があるのでは」と思われてなりません。
*:2010年3月28日訂正-----------------
南流山通信ブログ INAXとTOTOのユニットバス(1216サイズ)の比較
http://s-nagareyama.sblo.jp/article/30824637.htmlTOTO - マンションリモデルバスルーム
http://www.toto.co.jp/products/bath/b00031/index.htm